下書き原稿ばかりが溜まる一方で、全く更新できていません…
アウトプットしなければ意味が無い、ので運用していかねば。。。
さて、先週末「福岡アクセシビリティセミナー」に参加してきましたので
レポートです。
────────────────────────────────────●福岡アクセシビリティセミナー Vol.1
http://fww-a11y.in/
────────────────────────────────────●開催概要
「webアクセシビリティ」という言葉をご存知の方は多いと思います。しかし、
実際に高齢者や障害のある方々が日頃どんな方法でITを利用しているかご存知
の方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。
・アクセシビリティとはなんなのか?
・日頃どんなユーザーがどんな使い方をしてるのか?
・情報を配信する側、webサイト制作側は
・どうすれば「伝える」事ができるのか?
最新のアクセシビリティの現状を知ることから、自分達で何ができるのかを
考えてもらい、「気づき」を持って帰ってもらいたいセミナーです。
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FacebookとTwitterとクチコミがメインの告知という、
イマドキな集客を試してみたそうですが、240名の申込、
うち雪のなかにも関わらず170名近くのご参加をいただく大盛況でした。
その後の懇親会にも多数の方にご参加いただきました。
●Facebookページ
https://www.facebook.com/fww.a11y
https://twitter.com/#!/fww_a11y
●主催者の「我流」さん
http://blog.cgfm.jp/garyu/archives/2588
●USTREAMも本格的に放送されてました。
http://www.ustream.tv/channel/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC-vol-1
受付をしながらだったので、聴講したセミナーは2つ。
●インタビュートーク:実ユーザーの利用状況
ゲスト:井上浩一
インタビューワー:植木真
●ピクトグラムで伝えよう
講師:吉川 伸彦
今回は先のインタビュートークについてのレポートです。
────────────────────────────────────●インタビュートーク:実ユーザーの利用状況
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視覚障がいを持つ、井上さんが実際に、どのようにWebサービスを使っているのかを
デモンストレーションしながら解説してくださいました。
スクリーンリーダー「JAWS」の紹介と、iPhoneの「ボイスオーバー」機能の
ご紹介でした。
インタビュワーの植木さんが、質問を挟みつつ、ハンディカメラで井上さんの手元を
映してくださったので、聴講者もスクリーンでよく見ることができました。
なかなかこのような場面を目にする機会はないため、
参加者もかなり興味深々で画面を食いいるように見つめていました。
◆スクリーンリーダーを使ったサイト閲覧
HTMLを順に読み上げていくような感じです。
リンクも全て読み上げます。
例えばGoogleの検索トップでは、<a>タグを順に読み上げるので、
左上の「検索」「画像」「動画」…から「ログイン」まで読んで、それからやっと
検索ボックスに辿り着きます。
マークアップがきちんと成されたサイトでは、
h1タグ、h2タグなどの構成である程度サイト構造をつかめるので、
見出しだけを追って、早く探している見出しの項目まで辿り着くことができます。
打ち込みは井上さんご自身の手で。
キーボードの並び順は覚えてしまうしかないそう。
変換するときも、JAWSが読み上げます。
「福岡」では、「漢字。幸福の、福。岡山の、岡」といったぐあい。
日本語を使う上では重要な機能なのだそうです。
言われてみれば。と目からウロコでした。
カタカナ、ひらがな、ももちろん1つ1つ補足が入ります。
印象的だったのが、乗り換え案内サイト「駅探」で
乗り換え検索を使う様子を実演してくださったときのことです。
とてもよく使うサイトだそうで、慣れた手つきで使いこなしておられました。
駅名と日時を入れて検索をかけるのですが、
1回で検索結果が出ないことがあります。
駅に複数の候補がある場合です。
このとき、井上さんは「タイトルに駅名が入ってない。何かあるな」と判断して
リーダーを進めます。
そうすると、セレクトボタンがある。(タイトルで説明すると親切ですね)
「あぁ、候補があるんだ」と想像して選択を試みる。
そして、検索を続けようとするのですが、下に進んでもボタンはありません。
一旦ページ上部に戻って、「検索ボタン」を押さなければいけないのです。
基本的に、リーダーは左上から右へ、下へと「Z」の形で読み進めます。
順を追った導線配置になっていれば困りませんが、
一旦戻る、となると、来た道を逆戻りすることになり、手間がかかります。
通常の導線改善でも、ここは駅候補と検索ボタンの場所を入れ替えるか、
駅候補の下にもう1度検索ボタンを付けようと提案するところです。
でも、私たちの感覚以上に、これほどまでに使いやすくなることがあるとは
衝撃でした。
よくあるフォームのボタンで、テキストが入っていないボタン画像も
大変です。
2つ並んでいて、画像名が button01、button02だと
どっちが「購入」でどっちが「キャンセル」なのかわからない。
試してみて、違うようなら戻って再チャレンジ、と、こちらも手間となります。
また、日時の表記で「1/2」と書くか「1月2日」と書くか。
リーダーは、「にぶんのいち」「いちがつふつか」と読み上げます。
井上さんの場合は、ご自身も「1/2」という表記を使うことがあるので、
文脈とサイトのサービスで判断できれば、どちらでも問題はないそうです。
ただ、そのサイトの中で統一されていない場合は、判断に迷います。
統一してもらえるとありがたい、と仰っていて、これも納得でした。
見出しにしても、導線配置にしても、画像の設置にしても、表記統一にしても、
この辺の配慮は、Web制作上では全て基本中の基本で、
「アクセシビリティの対応」と、特筆することではありません。
基本であるからこそ「なぜそうするのか」と初心に立ち返り
きちんと基本を押さえていくことが、結果的に誰もが使いやすい
Webサービスを作ることにつながっていくように思いました。
◆iPhone ボイスオーバー機能の紹介
iOS4以降のiPhone、iPad、iPodを使っておられる方は
誰でも試してみることができます。
私も隣の席の方に見せていただきました。
ボイスオーバー機能をONにすると
読み上げモードになり、フリックなどの動作も視覚障がい者向けに
特別なモードに切り替わります。
1タップで選択項目の読み上げ、フリックで選択移動、
2タップで起動という動作指令に切り変わります。
タッチの場所はどこでも構いません。
●Apple アクセシビリティについて
http://www.apple.com/jp/accessibility/iphone/vision.html
私も知らなかったのですが、
ボイスオーバー他、色々な工夫を凝らしてあります。
ATMや家電製品などタッチパネル式の端末が増えたとき
視覚障がいを持つ方々は、一種の絶望感を感じたのだそうです。
キーボード操作に比べ、タッチパネル操作のハードルは格段に高くなります。
でも、それをiPhoneは払拭してくれた。
タッチパネルの難しさを上回る、便利さを提供してくれた。
ボイスオーバーを起動さえすれば、ソフトのインストールやカスタムの必要なく、
すぐに買った端末を使い始めることができる。
借りた端末でも、使うことができる。
このようにに井上さんは語っておられました。
そんな感動をユーザーに与えるのが、AppleのAppleたるゆえんかもしれません。
視覚障がいを持つ人が情報に触れようとすると、
点訳、朗読、テープなど、誰かの介助が入ったものを利用するしか
方法がありませんでした。
それが、Webとリーダーの登場で、視覚障がいを持つ人も
ツールを使いこなせれば、自分で一次的に情報に触れることができるように
なりました。
これがどれほどの喜びで、便利なことかを、井上さんの表情と声から
ほとばしるように感じることができました。
私たちがWebサービスを利用するのに比べて
はるかに難しそうで大変にも見えましたが、それを少しでも楽に便利に使えるように
引き続き、丁寧なサービス作りに関わって行きたいと感じました。
インタビュワーの植木さんが、絶妙な問いかけで井上さんの回答を
引き出してくださるので、とても楽しく新鮮なセミナーでした。
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アクセシビリティ=障がい者や高齢者向けの配慮、という認識の方もいらっしゃるかもしれませんが、
本来は「ノーマライゼーション」「バリアフリー」の概念に近く、社会における誰でもが
快適に便利に使えることを目指す理念です。
ウェブにおいては、モバイル端末への対応であったり、ブラウザに依存しない操作性等も
含まれます。
iPadなどタブレットPCの普及により、高齢者・子ども向けの配慮の重要性も高まるでしょう。
でも、大事なことは「あの人向け、この人向け」の対応ではなく
普遍的なルールを守り、基本的なサイト構造を整えることにあるような気がします。
先にも書きましたが、画像にテキストを入れる、色や記号、見出しの意味を揃えるなどです。
私の所属企業の企業理念でもありますが、
インターネットの面白さ、便利さ、楽しさを1人でも多くの人に伝えられるように。
そんなWebサービスを作り続けたいと思います。
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